タクヤ

ねえ、姉ちゃん

姉

何?今夜ならOKよ

タクヤ

聞いてねえよ

姉

なーんだ

タクヤ

いや、そうじゃなくてさ。姉ちゃん、彼氏作らないの?

姉

え?

タクヤ

彼氏じゃなくても、男友達とかさ。
だって姉ちゃん、休日は家でゴロゴロしてるか俺をどこかに連れて行ってくれるかのどっちかしかないじゃん?
もし俺に気を使ってるなら、そんなの気にしなくていいからさ。

姉

そうね……でも、作らないにはわけがあるのよ

タクヤ

そう……なの?

姉

ええ

タクヤ

聞いてもいい話?
大丈夫?
辛いなら話さなくていいよ

姉

大丈夫よ、そうね……これは話しておかないといけないわよね

タクヤ

なんだか深刻な話みたいだね

姉

まあね……。私が彼氏を作らない理由は一つだけよ

タクヤ

一つ?何なの

姉

彼氏を作るとさ……

タクヤ

……

姉

片手と片足失うって言うじゃない?

タクヤ

『作る』ってそういう錬成的な意味じゃねえよ!

姉

チクショウ!レッグがハブされた!

タクヤ

なんで中途半端に英語なんだよ!しかも単語滅茶苦茶だな!

姉

それが怖いのよね

タクヤ

それを信じてる姉ちゃんが怖いよ!

姉

それは冗談として

タクヤ

なんだ、冗談か

姉

彼氏ね、作ってみたいとは思うんだけど……ねえ。
こんなにかわいい弟がいると……
作る必要ないなって思うのよ

タクヤ

……姉ちゃんズルい

姉

まあ、そういう訳だからしばらくはアンタも私に付き合いなさいな

タクヤ

はいはい……仕方ない姉ちゃんですこと。でもさ、姉ちゃん

姉

何?

タクヤ

もし俺が家を出て行くってなったらどうするの?耐えられる?

姉

大丈夫よ

タクヤ

本当に?

姉

ええ

姉

その時には世界を滅ぼすわ……

タクヤ

やめろよ!人類滅ぼすなよ!

姉

大丈夫……彼らは補完されるわ……

タクヤ

やかましいわ!

姉

でえじょうぶだ!
龍玉で生き返れる!

タクヤ

色んな物混ぜんな!