母

今日は、とても良い天気ね。
世界滅亡とかしないかしら。

世界滅亡?何いってんの?
全然平和じゃん。
男性アイドルグループも解散しないし、
タレントの不倫も終息に向かってるし。

母

こら!人さまの不幸を楽しむんじゃありません!

い、いや、世界滅亡って言ってた人に言われたくないんだけどな……。
それに不幸って……。

まぁ、いいけど。

母

とにかく!
もう、あなたには失望しました。
金輪際親子と思わなくていいです。

ええ?まじかよ……。
まぁ、いいけど。

どうせすぐに飽きるでしょ……。

15分後……。

スーパーのチラシを見ながら、
母さんはオレに話しかけてきた。

母

あら!見てご覧なさい!これ!

え?なになに。
「一家族限定で、卵一パック30円で販売!」
おお!すげぇ!安いじゃん!

しかし、そのチラシには
注意書きが書かれていた。

※申し訳ございませんが、
単独でのご来店の場合は
一家族と認められません。
その場合は通常価格の一パック120円での
ご提供とさせて頂きます。

ああ、家族で来店させる事が目的か。

あれ?でも待てよ……。

母さん。俺たちもう親子じゃないんだよね?
家族じゃないなら卵を30円で買えないんじゃない?

母

そうね。でも、今からあなたを養子に迎えるわ!喜びなさい!

オレ一回家族抜けて戻ったの?
なにそのバツイチみたいな感じ。

母

あ!しまったわー!!

な、なに!? 母さん!どうしたの?

母

母さん……。
卵アレルギーだったのわ。

ああ、そういえばそうだったね。
そっか……。どうしようか。
買うのやめとく?

その時、父が帰ってきた。

父

やぁ。元気かい?
スーパーで卵が安売りだから買ってきたぞ。

30円だったんだぞ?すごいだろ?
父さん20パックも買っちゃったよ。
今日は卵酒を浴びるように飲もうかな。

あれ?父さん、一家族一パック限定じゃなかったの?

父

はっはっは。父さんはこの家族以外も
外で沢山の家族を持っているんだよ?
父さんを甘く見ちゃあいけないよ。
不倫とか、愛人とかそういうレベルじゃないんだ。

は、はははははは。
なんか、頭痛くなってきた……。

母

そうよ。父さんは凄いのよ。

もう、生きるのもめんどくさいレベルだな。