芹羽

ねぇねぇ、灼
今度海いかない?

放課後、帰り支度をしていた灼に芹羽が話しかける。
灼は芹羽の提案に少し浮かない顔を浮かべた

灼

海かぁ……
海ねぇ……

芹羽

なんか浮かない顔してない?
乗り気じゃないってわけ?

灼

最近ちょっとお腹が……

芹羽

別にいいんじゃない?
どうせ私と灼とシズちゃんで行くんだし

灼

え!?
あぁそうか……

芹羽

あっ!
もしかして、悟くんも一緒に行くと思ってた?

灼

べっ!別にそういうわけじゃないってば!

灼が顔を真っ赤にして怒った。
それを見て芹羽がケタケタ笑う。

静

何笑ってんの?

笑い声を聞きつけた白粉が顔をのぞかせる
芹羽が白粉にさっきあった出来事を話し、灼がそれを必死に止め、白粉が笑う。

どこにでもあるほほえましい光景だった

静

でも、鈍倉くんを呼ぶのはいいんじゃないかな?
たぶんあの人のことだし、守上くんも呼ぶだろうし

一拍あいた後に白粉がそんな提案をした。
守上(もりかみ)浩太(こうた)は悟や灼たちとよく一緒にいるメンバーの一人である。

芹羽

確かに、男2人に女の子3人だったらあまり不自然じゃないだろうし、灼も嫉妬しなくて済むだろうし

灼

嫉妬なんてしないってば…

芹羽

浩太くんなら喜んでついてくるでしょ

静

そうね。
じゃ、灼は悟、芹羽は浩太くんをよろしくね

そういって、彼女たちで勝手に計画された海水浴計画は着実に実行の日を迎えようとしていた……

のだが……

悟

灼?どうした?

灼

悟……来週の日曜日って暇?

悟

まぁ、暇だけど?

灼

海に行くことになったんだけど、行く?

悟

海かぁ……

灼

悟も来ない?

悟

俺はパスかな

灼

えっ!?
なんで!?

灼は電話越しで大声を上げた

悟

声がでかいよ……
海そんなに好きじゃないんだよ……

灼

そんな……
私は悟と一緒に行きたかったのよ!?

悟

なら最初からそういえばいいじゃんか

灼

分かってくれると思ったのよ!
バカ!

灼は大声とともに電話を切った。
ツーツーという音を聞きながら悟はベッドに身を投げた。

悟

なんだよあいつ……

そのまま悟は眠りの中へ吸い込まれていった。

第5話:みんなでお出かけ?

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