紫穂

1位さん以外の上位が軒並み絢香ちゃんについてる状況はよくないなー

翠

これ、悠美があぶないんじゃね?

碧

悠美、今何考えてんだろー

取り巻きたちは三者三様の思いで、悠美が自分の席に戻るのを見ていた。

翠

悠美

悠美

なぁにぃ?

翠

悠美はあたしらが守ってやるから

悠美

ふふ、心配してないよぉ

碧

ほんとにぃ?

悠美

だって、碧も紫穂も翠も、いっつも悠美を大切にしてくれるからぁ。
悠美はぁ、なぁんにも心配してないよぉ?

悠美の笑顔を見ていれば、あたし達の中にある心配事なんて全部消し飛ぶみたいだった。
 
ふと、黒田君が近づいてくる。

黒田くん

悠美ぃ

悠美

あ、黒田君

黒田くん

ちょー、怖かった俺

悠美

でも、黒田君も悪いんだよぉ。
人のこと突き飛ばしちゃだーめ!

黒田くん

えー?
俺、悠美のこと守っただけだし

悠美

……そっかぁ!
悠美のこと守ってくれたんだぁ!

悠美

ありがとぉ!

悠美のご褒美に気をよくした黒田君は自分の席に戻っていく。
 
時間はすでに朝練組が帰ってくる時間になっていた。
 
絢香ちゃんを守る3人もそろそろ戻ってくる。
 
そう思っていると、携帯が震えた。

翠

昼休み絢香をトイレにつれてくぞ

 たった一行だけであたしたちは理解する。
 返信することもなく、メールボックスから削除して携帯をポケットにしまった。
 チャイムが鳴る2分前の出来事だった。

27時間目:見えないところで(3)

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