左様ですか・・・

狐

だから視てほしい。
アリス様がどこにいるか

そんなものは城であろう。
聞くまででもないはず

狐

魂の実体化、
成功したんだな

やはり其方なら知っておったか

狐

それは、何故
俺が知らなかったと思う?

・・・報告していなかったからだ

狐

そうだよな。
管理人に通さなかった場合・・・

分かったから!!
わしの視た結果を話す。

狐

そうこなくっちゃ

視えない・・・だと

狐

やっぱりそうかよ

もしかしたら・・・

狐

別世界へ誘拐された
可能性がある。
きっとそれしかない

別世界を視てみる・・・
だが、もし鬼に
つかまっていた場合

ただじゃ済まないぞ

狐

分かってる。
でも無理はするなよ

わしはそんなに
か弱くない。

・・・いけ

隼

もしかしてもう
視えたんですか?

ふむ。
場所は白雪姫ストーリーか

狐

そんなに遠くない場所だな

気付かれないように
しなければ、勘の鋭い奴は
逃げてしまう可能性がある。

狐

了解。
じゃあ、行ってくる

これ、持っていくがよい
少しは使うときが来るだろう

渡されたのは、一つの鍵だった。
少しだけ錆の付いた見た目は鍵。

でも軽く押すと形が変形した。
そして暫くすると、鍵の鍵の頭部分に
埋め込まれている宝石の欠片が緑色に光沢した。

すると、その鍵は先程の粘土のようなものが
カチカチの金属の鍵へと変身した。

狐

こんなもの、預かってもいいのか?

それが道標となってくれる
はずだ。きっと役に立つだろう

狐

ありがとう。

達者でな

隼

ありがとうございます

狐とその仲間たちは
社の奥に入っていく。

狐

『白雪姫』まで

社の奥にある扉を潜り抜けると
そこは、まさに異世界だった。

狸

うわあ!
さすが西洋!

狐

お前、いつの間に
変身したんだよ

狸

やっぱりなりきるのが
一番ですよ

隼

可愛いね、狸ちゃん!

狸

ありがとうございます!

狐

早く行くぞ

狸

狐さんは変身しないんですか?

狐

仕事の時は
この格好って決めてるんだよ

狸

へー。
こだわりがあるんですねえ

狐

似合ってるぞ

狸

あ、ありがとうございます・・・

隼

は、早く行こう?

狐

うん。そうだな

やけにグイグイと狐を引っ張った。

すみません

狐

少しお話しいいですか
猟師さん

・・・五分なら

狐

充分です

そう言うと、四人は少し奥に入った
路地裏へと足を進めた。